戸田蓉子|漆アーティスト
奈良県に生まれ、現在京都に住んでいる私は、漆の最も美しく神聖な瞬間は、漆がまだ液体の状態で塗られているときだと信じています。
古来より人の心とともにあった漆が示す美は、奥深く豊かで、時には心を打たれ、恍惚となり、感動し、驚き、頭を打たれ、胸が詰まり、倒れそうになり、涙さえ流す。全身が感情の渦に巻き込まれ、快感を覚える。
漆の持つ生きた本質を一人でも多くの人に伝えたいと思い、漆に身を捧げています。私の表現は、三次元、二次元、空間、時間、概念など多面性を包括しています。